コーヒーにガムシロップを入れると甘さは出ますが、太る心配や砂糖との違い、ミルクとの相性、そして何個分の甘さに当たるのかなど、気になる点が多いはずです。
実際のカロリーはどの程度か、選び方のおすすめは何か、アイスコーヒーはガムシロップだけで良いのか、アイスコーヒーのガムシロップ量はどれくらいが目安か、アイスコーヒーのガムシロップ代わりとして何が使えるのかも整理します。
そもそもアイスコーヒーにガムシロップを入れるのはなぜか、ガムシロップは角砂糖何個分かという疑問にも分かりやすく答えます。
迷いどころを網羅し、今日からすっきり選べる基準を提示します。
■本記事のポイント
- 家にあるハチミツやみりんで代用でき、レンジを使えば水と砂糖で簡単に手作りも可能
- ポーション1個で約35kcalあるため、太らないためには食後の摂取やカロリーゼロ商品の活用が鍵
- アイスコーヒーには溶けやすいガムシロが最適で、ミルクより先に入れると均一に混ざり美味しい
- 余ったシロップは煮物の照り出しやドレッシング等の料理に活用でき、食品ロスを防げる
コーヒーにガムシロップがない時の代用品と手作りレシピ
アイスコーヒーを美味しく飲みたいけれどガムシロップが手元にない場合、わざわざ買いに行かなくても家庭にあるもので代用可能です。
ここでは、なぜ専用のシロップが必要なのかという基礎知識から、身近な調味料を使った裏技、さらには電子レンジで作れる自家製レシピまで幅広く紹介します。
●なぜアイスコーヒーには砂糖ではなくガムシロップなのか
●家にある調味料で代用する裏技【ハチミツ・みりん・練乳】
●レンジで簡単!グラニュー糖で作る自家製ガムシロップ
●ガムシロップの作り方は簡単なの?
なぜアイスコーヒーには砂糖ではなくガムシロップなのか
アイスコーヒーに粉末の砂糖ではなく液状のガムシロップを使用する主な理由は、冷たい液体に対する「溶解性」の違いにあります。
一般的なグラニュー糖や上白糖は、温かい飲み物にはすぐに溶けますが、冷たい水やコーヒーには非常に溶けにくく、底にジャリジャリと残ってしまいがちです。
ガムシロップは、あらかじめ砂糖を水に溶かした状態(液糖)であるため、冷たい飲み物に入れても瞬時に混ざり合い、均一な甘さを提供します。
また、ガムシロップの多くには「異性化糖(果糖ぶどう糖液糖)」が含まれており、この成分は低温で甘味を強く感じる特性を持っています。
冷たいコーヒーでもしっかりとした甘さを感じるためには、理にかなった甘味料なのです。
家にある調味料で代用する裏技【ハチミツ・みりん・練乳】
ガムシロップがない場合、キッチンにある以下の調味料で代用できます。
それぞれの特徴と、コーヒーとの相性を解説します。
■ハチミツ・メープルシロップ
ハチミツやメープルシロップは粘度がありますが液体なので、比較的コーヒーに溶けやすい甘味料です。
ハチミツを入れると独特のコクとフレーバーが加わり、少しリッチな味わいになります。
メープルシロップは香ばしい香りがコーヒーの苦味とよく合い、カフェラテのような風味を楽しめます。
■みりん(煮切り)
意外に思われるかもしれませんが、みりんも優秀な代用品です。
ただし、そのまま入れるとアルコール臭がするため、必ず耐熱容器に入れて電子レンジで加熱し、アルコールを飛ばす「煮切り」を行ってください。
煮切ったみりんは上品でまろやかな甘みとなり、和風テイストのコーヒーに仕上がります。
■練乳(コンデンスミルク)
甘さと同時にミルク感も足したい場合は、練乳が最適です。
ベトナムコーヒーのように濃厚でクリーミーな味わいになります。
カロリーは高くなりますが、疲れた時のデザート感覚で飲む一杯としておすすめです。
レンジで簡単!グラニュー糖で作る自家製ガムシロップ
市販のガムシロップに含まれる添加物が気になる方や、純粋な砂糖の味を好む方は、自宅で手作りすることをおすすめします。
電子レンジを使えば、数分で完成します。
■材料
グラニュー糖:大さじ2
水:大さじ2
(比率は砂糖:水=1:1が基本です)
■作り方
1 耐熱容器にグラニュー糖と水を入れます。
2 ラップをせず、600Wの電子レンジで約1分から1分半加熱します。
3 取り出してスプーンでよく混ぜ、砂糖が完全に溶けていることを確認します。
4 粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やして完成です。
グラニュー糖を使うことで、クセのないすっきりとした甘さに仕上がります。
上白糖でも作れますが、ややコクのある甘みになります。
お好みの砂糖で試してみてください。
ガムシロップの作り方は簡単なの?
前述の通り、ガムシロップ作り自体は非常に簡単です。
特別な道具は必要なく、水と砂糖を加熱して溶かすだけなので、料理が苦手な方でも失敗することはほとんどありません。
必要な分だけを都度作れるため、余ったポーションを冷蔵庫の奥で賞味期限切れにしてしまうような無駄も防げます。
ただし、手作りのガムシロップは市販品のように保存料が入っていないため、長期保存には向きません。
冷蔵庫で保存し、1週間程度を目安に使い切るようにしましょう。
また、大量に作り置きすると結晶化してしまうことがあります。
この場合は再度加熱すれば溶けますが、都度使い切れる量を作るのが最も美味しく楽しむコツです。
コーヒー用ガムシロップのカロリー・糖質は?太るのを防ぐ飲み方
甘いコーヒーは美味しいですが、気になるのはカロリーや糖質です。
ダイエット中の方や健康を気遣う方のために、ガムシロップの具体的なカロリー量や、太りにくい飲み方のコツについて解説します。
また、美味しく飲むための手順についても触れていきます。
●何個必要なの?ガムシロップ1個(ポーション)あたりのカロリーと糖質量
●コンビニやスタバのガムシロップのカロリー比較
●ダイエット中でも安心!血糖値を意識した太ることがない飲み方
●ミルクとガムシロは先に入れるのはどっち?混ざりやすさが変わる正しい手順
何個必要なの?ガムシロップ1個(ポーション)あたりのカロリーと糖質量
一般的なポーションタイプのガムシロップ(1個あたり約11gから13g)のカロリーは、およそ35kcalから45kcal程度です。
炭水化物(糖質)の量は約9gから11gとなります。
これに対し、スティックシュガー(1本3gから5g)のカロリーは約12kcalから20kcalです。
ガムシロップは水分を含んでいるため見た目の量は多いですが、1個まるごと使うと、スティックシュガー2本分以上のカロリーを摂取することになります。
ブラックコーヒー自体のカロリーはほぼゼロですが、ガムシロップを1個入れるだけで、小さなおにぎり4分の1個分程度のエネルギーが加わります。
「甘さが足りないから」と2個、3個と追加してしまうと、飲み物だけでかなりのカロリーオーバーになる可能性があります。
(出典:文部科学省『日本食品標準成分表2020年版(八訂)』)
コンビニやスタバのガムシロップのカロリー比較
よく利用するコンビニエンスストアやカフェチェーンのガムシロップも、それぞれ容量やカロリーが異なります。
あくまで一般的な目安ですが、把握しておくとカロリーコントロールに役立ちます。
(※2026年1月時点)
■セブン-イレブン: ガムシロップ1個(11g)あたり約30kcal。
■スターバックス: コンディメントバーなどに置かれているポーションシロップ(11g)は約30kcal。
カスタマイズで使用されるポンプ式のシロップ(バニラやキャラメルなど)は、1プッシュ(ポンプ)あたり約20kcal前後です。
トールサイズでは通常2から3ポンプ入るため、合計で40から60kcal程度になります。
■ドトールコーヒー: ガムシロップ1個(13g)あたり約36kcal。
各社とも大きな差はありませんが、サイズが大きくなると使用する個数も増えがちです。
自分が普段どれくらいの糖分を追加しているか、意識することが大切です。
ダイエット中でも安心!血糖値を意識した太ることがない飲み方
ダイエット中に甘いコーヒーを楽しむための鍵は「血糖値のコントロール」にあります。
空腹時にいきなり糖質の高いガムシロップ入りコーヒーを飲むと、血糖値が急激に上昇(血糖値スパイク)し、インスリンが大量に分泌されて脂肪を溜め込みやすくなります。
太りにくい飲み方のポイント
1 食後に飲む: 食事(特に野菜やタンパク質)を摂った後に飲むことで、血糖値の急上昇を緩やかにできます。
2 食物繊維と一緒に摂る: コーヒー単体ではなく、食物繊維が含まれるナッツやハイカカオチョコレートなどを少量つまむのも有効です。
3 午後のリラックスタイムに: 活動量の多い日中に飲み、エネルギーとして消費しやすい時間帯を選びましょう。
夜遅くの摂取は脂肪蓄積のリスクを高めます。
ミルクとガムシロは先に入れるのはどっち?混ざりやすさが変わる正しい手順
カロリーだけでなく、美味しく飲むための「手順」も重要です。
アイスコーヒーにミルクとガムシロップを入れる際、どちらを先に入れるべきか迷ったことはありませんか。
正解は、「ガムシロップが先、ミルクが後」です。
理由は液体の「比重」にあります。
ガムシロップは糖度が高く比重が重いため、先に入れてよくかき混ぜることで、コーヒー全体に甘みが均一に行き渡ります。
その後にミルク(フレッシュ)を入れると、ミルクの油分は水分よりも軽いため、綺麗なマーブル模様を描きやすくなります。
逆にミルクを先に入れると、ミルクの油分がコーヒーの表面を覆ってしまい、後から入れたガムシロップが混ざりにくくなることがあります。
結果として底の方だけ極端に甘くなってしまうため、まずはシロップをしっかり溶かすことを意識しましょう。
アイスコーヒーが劇的に美味しくなるおすすめガムシロップ
市販の安価なガムシロップ以外にも、素材や風味にこだわった商品は数多く存在します。
ここでは、コーヒーの味を格上げするこだわりのシロップや、特定のニーズに合わせた商品の選び方を紹介します。
●コーヒーの風味を損なわない有機栽培・サトウキビ由来シロップ
●ダイエット中の強い味方!カロリーゼロ・低糖質シロップの選び方
●キャラメルやヘーゼルナッツでカフェ気分を楽しむフレーバーシロップ
●なぜホットコーヒーにガムシロップはNG?味と温度の科学
コーヒーの風味を損なわない有機栽培・サトウキビ由来シロップ
一般的なガムシロップ特有の、舌に残るような人工的な甘さが苦手な方には、原材料にこだわったシロップがおすすめです。
有機栽培(オーガニック)シロップ
有機JAS認定を受けたシロップは、農薬や化学肥料を使わずに育てられた砂糖きびなどを原料としています。
雑味が少なく、コーヒー本来の繊細な酸味や香りを邪魔しません。
サトウキビ由来シロップ
原材料が「砂糖」のみで作られたシロップです。
異性化糖(果糖ぶどう糖液糖)を使用していないため、キレのある甘さというよりは、コクのある自然な甘さが特徴です。
スペシャリティコーヒーなど、豆の個性を楽しみたい場合に最適です。
ダイエット中の強い味方!カロリーゼロ・低糖質シロップの選び方
「甘いものは飲みたいけれど、カロリーは摂取したくない」という方には、カロリーゼロや糖類ゼロのシロップが強い味方になります。
人工甘味料タイプ
「パルスイート」などが代表的です。
少用量で強い甘みを感じられるため、使用量を減らせます。
商品によっては後味に独特のクセを感じる場合があるため、少量タイプで試してみると良いでしょう。
天然甘味料タイプ
「ラカント」のように、羅漢果(ラカンカ)などの植物由来成分を使用したシロップです。
カロリーゼロでありながら、比較的砂糖に近い自然な甘さを楽しめます。
人工甘味料への抵抗がある健康志向の方におすすめです。
キャラメルやヘーゼルナッツでカフェ気分を楽しむフレーバーシロップ
いつものアイスコーヒーをカフェのメニューのようにアレンジしたいなら、フレーバーシロップを取り入れてみましょう。
フランスの「モナン(MONIN)」などのブランドが有名です。
■キャラメルシロップ: ミルクと一緒に加えれば、自宅で簡単にキャラメルラテが作れます。
■ヘーゼルナッツシロップ: 香ばしいナッツの香りがコーヒーの深みを引き立てます。
■バニラシロップ: 甘い香りだけでなく、コーヒーの苦味をマイルドにしてくれます。
これらは1本あるだけで、コーヒーだけでなくアイスクリームにかけたり、紅茶に入れたりと幅広く活用できます。
なぜホットコーヒーにガムシロップはNG?味と温度の科学
シロップ選びの際に知っておきたいのが、「ガムシロップは基本的にアイス用である」という点です。
ホットコーヒーに入れてはいけないというルールはありませんが、推奨されないのには科学的な理由があります。
ガムシロップの主成分である「果糖」は、温度によって甘味の感じ方が変化する性質を持っています。
果糖は冷たい状態(約40℃以下)で最も甘く感じ、温度が高くなると甘味が弱く感じられるようになります。
そのため、熱いコーヒーにガムシロップを入れると、思ったほど甘さを感じず、必要以上に入れてしまう原因になります。
また、果糖は加熱によって酸味が強調されることもあり、ホットコーヒーのバランスを崩してしまう可能性があります。
ホットコーヒーには、熱で溶けやすく、温かい状態でも甘さをしっかり感じられるグラニュー糖やコーヒーシュガーを使うのが、美味しく飲むための正解です。
コーヒー用ガムシロップを使い切る!意外な活用術
業務用スーパーなどでガムシロップを大袋で購入したり、テイクアウトで貰ったものが溜まっていたりすることはありませんか。
実はコーヒーに入れる以外にも、料理やスイーツ作りで便利に使い切る方法があります。
●煮物の照り出しやドレッシングに使う料理活用法
●フレンチトーストやヨーグルトにかけるスイーツ活用法
●ガムシロップの成分「果糖ぶどう糖液糖」と名前の由来
煮物の照り出しやドレッシングに使う料理活用法
ガムシロップは液体であり、糖度が高いため、料理において「みりん」や「砂糖」の代わりとして活躍します。
煮物の照り出し
煮魚や肉じゃがの仕上げに少量加えると、食材に美しい照りとツヤが出ます。
また、浸透圧が高いため、味が染み込みやすくなる効果も期待できます。
ドレッシングや合わせ調味料
酢の物や和え物、手作りドレッシングを作る際、砂糖の代わりに使うと便利です。
冷たい調味料の中でもすぐに混ざるため、砂糖が溶け残ってジャリジャリするストレスがありません。
卵焼きに加えれば、ほんのり甘く、しっとりとした仕上がりになります。
フレンチトーストやヨーグルトにかけるスイーツ活用法
もちろん、スイーツとの相性も抜群です。
メープルシロップがない時の代用として、フレンチトーストやパンケーキにかけるだけで美味しくいただけます。
また、無糖のヨーグルトに入れてもすぐに馴染みます。
粉砂糖だとダマになりやすいレアチーズケーキ作りや、フルーツのマリネ液としても重宝します。
冷たいデザートを作る際には、最強の甘味料と言えるでしょう。
ガムシロップの成分「果糖ぶどう糖液糖」と名前の由来
最後に、豆知識としてガムシロップの成分と名前の由来を紹介します。
現在、市販されている多くのガムシロップの主成分は「果糖ぶどう糖液糖」などの異性化糖です。
これはトウモロコシやジャガイモなどのデンプンを酵素で分解して作られた液状の糖です。
では、なぜ「ガム」という名前がついているのでしょうか。
かつては、砂糖を水に溶かしただけでは結晶化しやすかったため、「アラビアガム」という植物由来の粘り気のある物質を加えていました。
この名残で「ガムシロップ」と呼ばれています。
現在の製品にはアラビアガムはほとんど使われていませんが、名前だけが定着して残っています。
この歴史を知っていると、コーヒータイムのちょっとした話のネタになるかもしれません。
【まとめ】コーヒーとガムシロップについて
最後に本記事で重要なポイントをまとめます。

